CLASSICAL

SIBERIAN NEWSPAPER PREMIUM LIVE
“Le Quanttro Stagioni”@HEP HALL


何がプレミアムかというと、
“ヴィヴァルディの『四季』をSBNがアレンジして演奏する”
というちょっと変わった趣向のライブ。
クラシックには全く興味がなくて、むしろ苦手。
大学時代に行ったコンサートはほぼ爆睡!という私が楽しめた。
好きなバンドがやってるってのもあると思う。
でもいい意味で曲が壊されてて、新鮮だったから。
もともと春の第一楽章くらいしか知らないんだけど。
(というか、この曲がそうだったんだ!?ぐらいの認識)
なんていうか、キラキラしてました。
クラシック聴いてわくわくするなんて初めてだった。


ジャズっぽくなるのはまぁ予想がつく。
あとは完全にメタルとか、スカですか?みたいな曲が。
ほぼ全編でドラムとジャンベがドカドカいってるし。
特に春の第二と秋の第一が面白かった。


「アントニオ(ヴィヴァルディ)さんに謝らなあかんなー」と総帥。


とはいっても、オリジナルの曲のが好きなんだけど。
だってクラシックが好きなんじゃなくて、SBNが好きなんだもん。
でも、クラシック面白いかも・・・と思えるライブでした。


あと最近、『ベルリン・フィル』という映画を観たんですよ。
ベルリンフィルのアジアツアーを追ったドキュメント映画。
北京、上海、香港、東京だったかな。
これもすごい良くて。(前半ちょっと寝たけど)
映画館で大音量で聴く演奏もよかったし。
なにより、フィルのメンバーの言葉が面白かった。
面白いって不謹慎だけど、みんな人間なんだなって。
だってものすごい才能を持って勝ち残って、
誰もが羨む世界最高峰のフィルで演奏してるのに、
普通にめちゃめちゃ悩んでる。
周りはすべて天才で、毎回毎回が勝負。
もちろん『神よ、いまここで死なせてください』ってくらいの幸福な演奏ができることもある。
だけどそれは苦しみの中にある幸せという、もうマゾですか?状態。
あと、今までクラシックって自分と違うカテゴリだと思ってたから。
でもこれ観て、普通に生きて暮らしてる人がやってる音楽なんだって。
当たり前のことにいまさら気がついた。


というわけで、さっそく職場の人にCD借りて聴いてます。
まぁ突然ハマるわけがなく、繰り返しのメロディにはやっぱりうんざり。
でもたまに『おっ!』という発見があって面白い。
顔が見えると音も近くに感じるから不思議。
カラヤン時代の録音だから、何人残ってるのか謎だけど)


そうそう、SBN、次は絵本の世界に挑戦するそうです。
エドワード・ゴーリー作『敬虔な幼子』。
この一冊の世界を音楽で表現するんだって。


三月が楽しみ。